銀行への就職を考えているけど、学生時代はサークルもバイトも大したことしてないし、ましてや「ボランティア・留学」なんてこともしてない。
”こんなんじゃ、他の就活生に勝てないんじゃないか?”
そう考える方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、大した実績なしで多くの銀行から内定を獲得した私が、皆さんの不安を解消できる面接対策を実体験をもとに公開いたします。
結論
先に結論を申し上げます。
・業界研究
・軸を固定する
・熱意のアピール
この三つを極めれば、必ず内定が獲得できます。
私のスペックと実績
・スペック
学歴 :マーチレベル
サークル :法律指導サークルに所属
バイト :家庭教師
趣味 :バイオリン演奏・海外旅行
・実績
13社中5社内定(地方銀行・大手都市銀行)
いかがでしょうか?
サークルもバイトも、大したことはありませんよね?
実際インターンや実際の面接などにおいても、周りの方々はほとんど私よりもすごい体験をしていて肩身が狭かったです。
私のスペックは、まさに「中の下」って感じです。でも、
部活を頑張って全国大会出場!
バイトで〇〇円収益向上させました!
バイトリーダーや学際実行委員を頑張りました!
っていう方達にも勝てました。
業界研究
大した実績のない我々にとって、大事なのは「業界研究」です!
順番としては、
金融業界 ➡︎ 銀行 ➡︎ 都市銀行 ➡︎ 地方銀行 ➡︎ 信用金庫
と勉強しましょう。それぞれの業界の特徴や違いを学ぶことで
・志望動機
・ガクチカ
・その他において、他を圧倒する説得力ある回答を用意する事が出来ます。
それだけでなく、
「何故都市銀行ではなく、地方銀行なの?」
という質問や、
「信用金庫でも君のやりたい事って出来そうだよね、どうして地方銀行なの?」
といった意地悪な質問にも、真正面から堂々と答える事ができる様になります。
ではここで一つ実体験をご紹介します。
これはとある地方銀行の集団面接の場での出来事です。
面接官
「最近で気になったニュースを教えてください。」
隣の就活生
「森友が問題になっていて、国会の内部でいざこざが起きていて、政治家同士の争いは・・・」
別の就活生
「〇〇市で起きた発砲事件が・・・」
私
「この頃相次いでいる地方銀行の再編が進んでいるというニュースに興味を持ちました。人口減少や金利の低下、他業界からの参入などで収益力が低下した地方銀行が金利競争を回避して生き残る為に再編に動いていると推測しております。日銀も最近では、地方銀行の収益力の低下に警鐘を鳴らしており・・・地方銀行の厳しい現状が伺えます。
ただし、私は再編というのも、必要な手段の一つだと思いますが、組織の規模感やエリア特性・・・などその銀行の属性を活かして勝ち抜く必要があると考えます。その上で、御行は、・・・」
と回答しました。
いかがですか?皆さんが面接官なら誰を採用したいですか?
銀行への本気度、理解度は一目瞭然ですよね。これくらいパッと話せるくらい研究しましょう。
もちろん日経電子版の購読は必須ですよ!
日経・原油価格・ダウ平均などは追っておきましょうね!
またこれは、ガクチカだろうと、志望動機だろうと同じことが言えます。
例えば、志望動機なら
「私は学生時代、ラグビーで全国大会にいったので、営業を頑張ります!」
というガクチカ頼みの志望動機と
「私は、3つの理由から御行で働きたいと考えております。1つ目は御行が東京圏に多くの店舗網を持っているという点です。・・・2つ目は、行政との提携関係を重視されている点です・・・3つ目は、行員の方の思いです。・・・以上のことから御行であれば地域の発展に重点的かつ包括的に寄与できると考えたので志望させていただきました。」
という業界・その銀行の特性を研究した上で、自分の成し遂げたい事が御行であれば成し遂げられることを理路整然と述べる志望動機なら圧倒的に後者が有利となります。
なぜなら、面接官側からしたら、前者は、ろくに業界研究をしていない、つまり銀行に本気で入りたいと思っていないと判断されてしまうからです。
逆に、後者の志望動機は面接官側からしても思いや考えが伝わりやすく、かつ熱意も伝わり好印象となります。
軸の固定
業界研究を極めたのなら後は、
業界に詳しいだけでは生み出せない説得力と独自性をつける為に、
「思いの軸」を決め、それをどうやって実行するのかを考える作業に入ります。
これを完了させると
・志望動機
・ガクチカ
・その他の質問
にさらなる説得力・独自性が生まれ、また、質問への返答時間も早くなります。
間違っても就活サイトやWEBサイトでみた理由をパクってはいけません。
独自性もない上に、ちょっと突っ込まれた質問や意地悪な質問をされた際にすぐに詰まってしまい、荒がバレてしまします。
なのでまずは、「思いの軸」をしっかり考えましょう。
ここは何となくではなく、ご自身の経験や価値観、その価値観を持つようになった背景に至るまで、考え抜いた上で決定してください。
試しに、「思いの軸」を決めて、志望動機を作るところまでやってみたいと思います。
①「思いの軸」の決定
「小さい頃からお世話になった神奈川県の発展に貢献したい。」
「少子高齢化で生き残りが厳しくなってしまった中小企業を救いたい。」
「日本の技術を海外の発展に活かして相互の繁栄を目指したい。」
などです。
そして、
②「思いの軸」に至った理由を考える。
何でも大丈夫です。
・大学時代のゼミでの経験
・バイト経験
・実家の話
・海外旅行
・ニュース
などなど、きっかけを探してください。
そうすれば、
「何故、銀行に入りたいんですか?」
という質問に説得力と独自性を持って答えられる様になるでしょう。
この質問には例えば、
③思いの軸とそのきっかけ(理由)を組み合わせてみる
「私は、銀行に入って神奈川の中小企業の支援を行いたいと考えております。
その理由は、大学時代地元のパン屋さんでバイトしていた際、商店街が人手不足や客足の減少に悩まされている姿を見まして、・・・今の中小企業を救いたいと考える様になりました。」
と「銀行に入りたい理由」に説得力・独自性を持たせる事ができます。
ここまで来たら完璧な志望動機まであと一息です!
今までは、思いの軸を基にした「銀行に入りたい理由」を主に作ってきました。
次は、その銀行。例えばA銀行に入りたい理由を考えましょう。
これは、
④前半で行いましたA銀行の業界研究と、今まで作ってきた思いの軸を組み合わせます!
前提として、
A銀行の特徴
「神奈川県に多くの店舗」
「独自の支援制度」
「行政との提携」
「行員の雰囲気」
「過去の実績」
が特徴であるとすれば、これらを基に
思いの軸 ➡︎ 銀行である理由 ➡︎ A銀行の理由
という順番で志望動機を組み立てましょう!
例えば、
私は御行に入行して、神奈川の中小企業を支援したいと考えております。理由は、学生時代パン屋さんでアルバイトをしていた際、客足と人手の減少に悩ませられている商店街の人たちの姿を見てこの現状をどうにかしたいと考える様になったからです。そして御行であれば、神奈川に多くの店舗を保有されているだけでなく、行政との連携に注力されておりより幅広いサービスを用いて神奈川の中小企業が支援できると考えたので、御行を志望させていただきました。
いかがですか?
説得力・独自性がありますよね?何よりあなたの銀行でこれがやりたいんです!
という熱意が伝わります。
最初の不安事項であった、
「すごい実績がある人に勝てるの?」
という不安はここまで考え抜ければ、ほぼ拭い切れているはずです。
「ラグビー全国大会に行って、御行の人も凄く良い人ばかりで、営業頑張りたいです!えぇとそれから…」
なんてやっている輩には絶対負けません!自信を持って堂々と返答しましょう。
もちろん以上で完璧かと言われたらそうではありません。
パン屋さんのことをもっと深掘りされるかもしれないし、他の理由がないかと聞かれるかもしれないし、まだまだ用意すべきことはたくさんあります。
そこは、皆さんの準備力にかかっています。最後まで手を抜かずに頑張りましょう!
まとめ
・業界研究
・軸の固定
に全力を注いで、しっかり固める事で、
説得力と独自性、熱意の伝わるガクチカや志望動機を考えられるという事が伝わったと思います。
実際、ここを詰め切れている学生は少ないです。
どんな質問が来ても冷静に「軸のぶれない」回答ができる状態が理想です。
軸がブレない話をする能力は面接官からしても、信頼が置けるだけでなく、実際の業務においてもブレない説得力ある話というのは必要とされるスキルです。
ぜひ、最後まで頑張り抜いて夢を掴んでください!
最後に、モチベが上がる?
銀行の給料や有給、ノルマなどについての記事も併せてご覧ください!
執筆者
T
現役銀行員
資産運用と融資担当。
簿記・FP・保険・外務員・ビジネス法務・TOEIC・AML・銀行業務検定..保有