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【教育実習の全貌】教員免許取得者からのエピソードと授業のポイント

投稿日:2020年5月3日 更新日:

「教育実習って実際どうなの?」を私の体験談や教育実習を考えている人に伝えたいことをご紹介します。

この記事を読めば、
→・教育実習での忘れられないエピソード
 ・授業を作り、授業をする上で大切なポイント
を知ることができます。

私にとって教育実習は、山あり谷ありでしたが、学びの宝物になりました。指導して下さった先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。

私は英語の「コミュニケーション英語」の科目を教えていました。



教育実習の全貌
忘れられないエピソード2つ

1.よく指導して下さった先生への感謝

教育実習は、3週間あると1週目は見学で2週目おおい頃から授業を行うという人も多いという話を聞いたことがありました。

私の先生は教壇に立つ回数や機会を大切にされていたので、私は2日目から授業を行っていきました。この早さは周りからも驚かれることが多かったのですが、貴重な機会や時間を使わせていただき、良かったと感じています。

私は実習の最初の方で、授業のコントロールにおいて苦労した部分がありました。その時に、放課後、空き教室で声の出し方などのアドバイスをもらい、練習に付き合って下さいました。

よく指導して下さったおかげで、自分の弱点を直していけたと思っています。

実習中お世話になった先生方には、今でも感謝しています。実習を通じて、今まで以上に先生への尊敬の気持ちが大きくなりました。



2.自分の山あり谷ありの授業

「今までで一番良くない授業」と言われた日

最終日の研究授業の前日、指導の先生に「今までで一番良くない授業だった」と言われました。それはなぜか。

この授業の時の内容は、レッスン初めの導入の授業でした。導入では、生徒の興味を引き付けられるかが特に重要になります。

なので、教師側は筆者の内容を読み取り、自分が伝えたいことを生徒に伝わるような授業をしていかなければばりません。

しかし、その時の私はこのことをしっかり踏まえた授業できておらず、予備知識を伝えることなど他の方向に目を向けてしまっていました。他にも沢山改善点がありました。

この日は、自分の未熟さを痛感し、泣いてしまうくらい、やりきれない、どうしていくべきなのか分からないという状態に陥りました。


「一番良かった授業」と言われた日

「一番良かった授業」と言われた日は、一番重要な最終日の研究授業でした。

この前日に一番良くない授業をしてしまった私は、何がいけなくてどう変えていけば生徒に伝わり、興味を持ってもらえるのかを試行錯誤しました。

そして、研究授業では昨日の改善点をできるだけ改善し、授業の進行の仕方、声の出し方、注意の仕方、ペアワークの仕方などこの3週間で学んだできる限りをやっていきました。

そして、生徒の反応や指導の先生の言葉から、どんな授業が良いのかを少しずつ感覚として分かるようになりました。

前日に少し心が折れかけてしまっていたのですが、最終日の授業で先生に「一番良かった」と言われ、大きな達成感を感じて教育実習を無事に終えることができました!



3.感動の実習最終日

最後のHR

3週間行ってきた教育実習も今日が最終日。
緊張と不安を抱えていた研究授業が無事に終わり、最後のクラスHRに向かう。

「この3週間本当に密度の濃い時間を過ごしてきたな。生徒みんなにどう思われているかは分からないけど、私はこのクラスの担当で良かったな。」
そう思って、クラスのドアを開ける。

すると、こんな風景が広がっていました。



・笑顔に満ちた表情をした生徒みんな
・温かく見守ってくれている指導の先生
・黒板にはかわいいイラストとともに「ありがとう」や「だいすき」の文字
・教卓にはクラス全員の一人ひとりからメッセージ入りのお菓子が溢れるほど

そして、私はこの3週間で感じていたことや感謝の気持ちを伝えました。
授業の進行があまり上手くいっていなかった時にも周りに声を掛けてくれた学級委員からも、最後まで私にとっていい言葉をかけてくれました。

そして、最後は全員で写真を撮り、お別れしました。

私はこの光景を一生忘れることはないと思います。

このような出来事や、生徒からのメッセージを読んで、私が3週間やってきたことは間違っていたことではなかったのだろうとさえ思うことが出来ました。

もちろん、私たち教育実習生は貴重な学校の時間を使わせていただいている立場なのですが、生徒からこのように感謝の気持ちを伝えられると、

今までの苦労なんて嘘のことのように頑張ってやってきて良かったなと思ってしまうぐらいでした。

goodby-ceremony



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生徒の向き合い方で大切なこと

・生徒の名前をなるべく早くに覚える

生徒との信頼関係を築くために、必要な一歩目です。

担当する生徒が多ければ多いほど最初は覚えるのに苦労しますよね。私もそうでした。

名前の覚え方は色々あると思いますが、私は以下のようにして全員覚えていきました。

1日の終わりに名簿を見てその子の顔が思い出せるかをする。思い出すのが難しかった生徒は次の日特に注意を払って顔と名前を確認し、覚えるように努めました。

実習が始まったらまずは生徒の名前を全員なるべく早く覚えていきましょう!

・生徒一人ひとりとのコミュニケーションを大切にする

生徒はクラス全体よりも、一対一で話したことを私たちが思っている以上に覚えていてくれたり、心に響いていることがあります。

実際に、最後にくれたメッセージを見たときに、「先生に、部活のユニフォームかわいいねって言ってもらえて嬉しかったです。」このようなものがありました。

私はその時何気なく声を掛けたものでしたが、覚えていてくれて嬉しかったです。

また、授業で前から見ている時の生徒の雰囲気と一対一で話すときの印象が違うこともよくあります。
一対一で話さなければ生徒のことも分からないし、自分のことも生徒に分かってもらえません。

生徒とのコミュニケーションについて挙げると枚挙にいとまがありません。

出来る限り、生徒とコミュニケーションをとっていきましょう!
生徒との信頼関係が人間関係にはもちろん、授業の進行のしやすさなどにもつながります。

communication





授業をやってみて、より良い授業作りをするために伝えたいこと

1.授業のすすめ方のポイント8つ


①生徒の動作が8割以上追いついているのを確認してから、次の動作を指示する

生徒が手を動かしながらの状態では、こちらが説明しても生徒の耳に入らず、指示が通らない状態になってしまうので生徒の動作をよく見て待つことが大切です。

②どこを、どうやって作業してほしいのか指示は簡単に明確に伝える

言葉だけでなく、作業してほしい場所を指で示したりして、クラス全員がすぐに理解できるような指示出しをしなければなりません。

自分は大丈夫だろうと思っても、気をつかって指示出しをしなければ、生徒の混乱につながってしまうことを実感しました。

③ペアワークなどをする際は、全員がペアがいるかを確認する

ペアワークなどで、初めての動きをする時は、手本としてデモンストレーションんを見せる。

ペアワークを始める前に、1人でペア活動が出来ない人がいないかを教師側は見逃さないように気をつけましょう。

④一番後ろの席まで十分によく聞こえる声の大きさで話す

クラス全員が十分に聞こえる声の大きさがあって初めて、クラスをコントロール出来ます。

聞こえにくい声は、生徒が説明を理解すること以上に話を聞こうとしなければいけなくなってしまいます。そして、私語をする生徒が出ることにつながりかねません。

⑤指示は言いっぱなしにせず、生徒が変わるまで粘る

例えば、教師が「教科書の○○ページを開いて」と言います。そこで教科書を開かない生徒がいたとします。そしたら、1回注意して、その生徒が行動に移すまで待つことが大切です。

なぜなら、注意して、生徒が行動に移さなくても教師が進行を続けたら、注意はただの言いっぱなしになってしまうからです。

言いっぱなしにしてしまうと、生徒は教師の言うことを聞いて「行動に移さなくてもいいんだ。」と思ってしまいます。

なので、授業の進行ももちろん大事ですが、注意する時は言いっぱなしにならないよう、こちら側の忍耐力が少し必要になります。

私は、実習中この忍耐力を身に着けるのが中々苦労しました。

⑥授業内容や発問は生徒に何を伝えたいのかを考え、全て意味のある授業にする

コミュニケーション英語の授業では、筆者が何かを伝えたくて文章を書いています。その何かが生徒に伝わる授業を私たちは作っていかなければなりません。

より伝えるためには、授業にどんな活動や発問をいれていくべきなのかをよく考える必要があります。

⑦プリントなどの記号は規則性や統一感をもたせる

プリントに規則性や統一感があると、見やすいうえに、自分の授業の進行がしやすいプリントを作ることができます。

⑧クラスルームイングリッシュでよく使う英単語はある程度数が絞られるので、絞って覚えて使う

classroom





2.授業以外で大切にしてほしいポイント


①HRの運営の仕方

HRは授業の時よりも、生徒を落ち着かせるのが難しかったです。今日の授業が終わったという開放感や早く部活に行きたいという気持ちからでしょうか?(笑)

HRでは生徒に重要な連絡事項を伝える時間でもあるので、話を聞かせることが必須です。

私のクラスでは、担当の生徒が連絡事項をホワイトボードに書き、掲示するというシステムがありました。もしHRで聞き逃してしまった生徒がいてもそのボードを見れば確認ができるので、この方法はいいなと思いました。


②出来るだけ部活にも顔を出す

部活に顔を出すと生徒は喜んでくれますし、生徒とより仲良くなるチャンスでもあります。部活では、生徒のいつもとは違った様子も見ることができるかもしれません。

実習中は、授業後も実習録を書いたり次の日以降の授業作りをしたり、指導の先生と今日の反省会をしたり…とやらなければいけないことが沢山あります。

なので、私は実際部活には2回程度しか顔を出すことができませんでした。でも、時間があれば出来る限り部活にも顔を出すことをおすすめします!


③他の教育実習生と情報交換や学び合いをする

同じ学校、同じ学年であっても、クラスによって雰囲気や反応が違うことがよくあります。何か困った時には、指導の先生方だけでなく、一緒に実習を頑張っている他の教育実習生に話したり、相談することで解決に近づくかもしれません。

実習中は予想以上に、私にとって他の実習生が言わば切磋琢磨する仲間のような存在でした。

自分の授業を他の教育実習生に見てもらうことや、自分が他の実習生の授業を見に行って意見交換したことも授業の改善につながったと思っています。


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おわりに

私の教育実習体験談をご紹介しました。
何か少しでも読者の方の参考になれれば幸いです。

合わせて読みたい:【教員免許】在学途中から取る際の流れと注意点

最後までお読みいただきありがとうございます。

執筆者
Mitsuba

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Tatsuya
普段は銀行員として資産運用や融資を担当。
夜はI.R.Cafeのスタッフとして皆様に真摯に寄り添います。

Mitsuba

普段は英語教師、でも夜はI.R.cafeの一員として、ゆったり密度の濃い相談を致します。

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