はじめに
今回は、現役銀行員が窓口での住所変更のお手続きをご紹介します。
正しい書類を用意していけば、通常20分もかからない手続きですので、一発で手続きを済ませられるように準備していきましょう。
因みに、銀行のこう言った個人情報の変更手続きは厳格です。
書類の不備や忘れもの、などあった場合追い返されてしまうこともありますのでご注意ください。
また、住所変更は「銀行によって必要書類や手続きが異なります」なので、すべての銀行で通用するとは限らないのでご注意ください。
住所変更の必要性
本題に入る前に
住所変更の必要性に触れておきます。
というのも住所変更がされてないと、実は様々な部分に影響が出くるのです。
例えば、
・お振込ができない(窓口)
・銀行からの重要なお知らせが届かない
・融資手続きができない
・根抵当権の解除、保証人解除などができない
・相続手続きができない
・投資信託や保険の購入ができない
・定期預金等の中途解約ができない
・キャッシュカードなど無くした場合の手続きなどが取れない
・公共料金や税金の自動振替の手続きができない
・その他本人確認を要するすべての手続き
また、住所が変わったことは銀行側にすぐバレます。
例えば、全顧客にDMを送付した場合など、届かなくて銀行に戻ってきたらその時点で、「住所未確認」先として登録され、多くの取引が制限されます。
その他にも、営業行員の外回り時や住民票の取得、融資手続き、などでもバレます。
なので早急にお手続きすることをお勧めしおます。
住所変更の手順①書類の準備
1、本人確認資料
◯顔写真付きの公的な書類
例:免許証、マイナンバーカード、パスポート、障害者手帳、運転経歴証明書…
◯顔写真付きの書類がない場合、以下二つを持っていく
例:保険証、年金手帳、母子健康手帳、住民票、税金・公共料金領収書…
※銀行によっては、顔写真なしの書類一種類で本人確認できる所もあります。
2、住所変更を証する書類
例:住民票、戸籍の附帯、新住所付きかつ公安のハンコ付きの免許証・保険証…
※パスポートやマイナンバーカード、運転経歴証明書も新住所付きなら認められることもあります
◯住民票の取り方
1、コンビニ
2、市役所の窓口
コンビニ各社で住民票等の証明書が取得できます。
ただし、マイナンバーカードや、住基カードが必要になります。
例えば、ローソンならコピー機の脇にあるパネルから取得できます。
詳しくは、「ローソンの証明書取得方法」に載っているのでご参照ください。
市役所で取得する場合はほとんどの場合本人確認書類が必要になるのでご注意ください。
3、印鑑・通帳
口座開設時に届け出た「印鑑」と「通帳」を提出しなければなりません。
もし、無くしてしまっていたら喪失改印のお手続きと再発行のお手続きが必要になります。
印鑑を忘れてしまった場合は、
・家に取りに帰る
・改印のお手続きをする
のどちらかを選択することになります。改印のお手続きにはもちろん、代わりとなる印鑑が必要です。また新たにご記入いただく書類も増えます。
非常にめんどくさいですね。ここまでやってしまうと1時間以上かかることもあります。
【注意】融資(ローン)の取引をされている方
・「印鑑証明書」
・「実印」
がプラスで必要になります。
ここを忘れがちになるのでご注意ください。
また、マル優や投資信託のご契約がある方は、追加の申請書等が必要です。
最後に、ゆうちょ銀行の必要書類が載っているページを載せておきます。
「ゆうちょ銀行必要書類」
住所変更の手順②窓口
必要書類が揃ったら、いよいよ窓口でのお手続きになります。
しかし、ここで気をつけていただきたいことがあります。それは
・混んでいる時間帯を避ける
・口座の所属する支店で手続きする
です。
支店の窓口は
朝の10:30頃からお昼にかけて
14:00頃から閉店まで
忙しくなります。特にお昼は、支店の行員もお昼休憩に行く他、一般の方々もお昼休憩でいらっしゃるので混みます。
混んでいる時は、処理が一時間以上かかる可能性もあるのでご注意ください。
逆に朝は空いてるので可能ならその時間に行くべきでしょう。
そしてもう一つ、「口座を開いた支店に行ってください」
なぜなら大抵銀行の顧客管理は支店ごとで行っており、他店で処理するとその口座を開いた支店に持っていき、実際に処理がされるのに一週間以上かかります。
そのため、その間銀行取引が大きく制限されることになりかねません。
そして支店に着いたら、ロビー担当に事情を伝え、書類の不備がないかと待ち時間を聞いておくと計画が立てやすく時間も無駄にしません。
手続き複雑ですよね?新人はこれにつまずくんですよねー( ̄▽ ̄;)
まとめ
いかがだったでしょうか?
住所変更って重要な割に、ややこしくて複雑ですよね。
しかも取引内容によって必要な書類も変わるので厄介です。
最近は
郵送
電話
インターネット
ATM
上での住所変更もできる場合があるようです。
アプリとかとったり登録したり、自分で証明書や免許証をコピーして送ったりとそれはそれで面倒くさいですね。
どちらの方法を取るかはみなさんの好み次第です。
またぜひ、ご自分のお取引銀行のホームページから住所変更について一読してから手続きすることをお勧めします!
執筆者
Tatsuya